未経験からでも就職できる
未経験正社員を募集しているところは少なくない
介護職は資格が必須とされているわけではないため、無資格・未経験でも働くことができるだけでなく、正規職員として雇用されることも珍しいことではありません。とはいえ、未経験な分、知識や技術も不足したまま仕事を進めることになるため、不安を大きく感じてしまうこともあるでしょう。ですが、そういった未経験正社員の求人募集をかけている施設には教育プログラムを実施しているところも多く、介護職に必要な知識や技術、介護職として行ってはいけないことなどを指導してもらうことができます。ある程度研修を受けてから現場で働くことになるため、知識も何もない状態で仕事をスタートすることはありません。しかしながら、未経験にもかかわらず、特に研修や指導もないまま現場に出されてしまうような施設があることもまた、事実です。未経験で応募するのであれば研修制度や指導体制がしっかりとしている施設かどうか見極める必要があります。
未経験採用の背景にあるのは「人材不足」
無資格・未経験でも正社員として採用されることが多いのは、介護職は慢性的に人材不足に陥っているからです。内閣府の調査によると、2015年10月時点で65歳以上の高齢者の割合は3.392万人で総人口のおよそ26.7%、つまり4人に1人が高齢者であるという結果が出ています。少子高齢化が進む今の日本において、この数値は今後ますます増加していくことが予想されるため、介護を必要とする人の数もさらに増加していくことが考えられます。それに伴って介護職に携わる人の数も多く求められているため、少しでも多くの人材を確保するために未経験であろうとも採用する傾向が高くなっているのですが、それは最近の求人情報を見るとよくわかります。
以前は採用条件のところに「介護経験者であること」という一文が添えられていることが多かったのですが、最近は「未経験者歓迎」という一文を良く見かけるようになりました。さらに介護職は正社員やパート、派遣など働き方もさまざまで実践を踏まえながら無理なくキャリアを積んでいくことができるため、未経験であっても働きやすい職場です。ですが、介護職=資格や知識が必要だからハードルが高い、と感じている人も多く、興味はあるもののなかなか応募までには至らない、という人も実は少なくありません。
国を挙げて育成に力を入れている
国としても介護職員の人材確保や育成に力を入れています。介護資格の取得条件を見直したり職員の労働環境を改善したりなど、今後の需要を見込んだ対策を講じていますが、国の助成を受けて介護福祉事業に乗り出す企業も増えてきたため、介護職員の数がますます足りなくなっているのが現状です。
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未経験で転職成功させるコツ
未経験分野で転職を成功させるためには志望動機が重要なポイントです。なぜこの業界を選んだのか、なぜこの施設なのかを具体的に伝えることで採用担当者に好印象を残すことができます。また未経験をカバーするためにも、事前にその分野について必要な知識を学んでおきましょう。学ぶ姿勢はその分野に対する熱意ややる気をアピールするためにも有効な手段です。